3DCADの使い方としては邪道ですが、ペーパークラフトをFusion 360の中で作ってみました。
曲面を用いたものや、複雑なものでなければモデリングに関しては簡単に出来てしまいます。面倒なのがテクスチャのマッピングですが、勉強と練習を兼ねてやってみました。
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本来であれば紙を切り貼りしてつくるペーパークラフトですが、この動画ではSketchUpと言う3DCADでペーパークラフトの2Dデータを加工して3Dにしています。面白そうなので同じことにチャレンジしてみようと思ったわけです。
SketchUpは現在、製品版以外に30日間使用できる体験版と「機能制限付きの無料バージョン」がありまして、とりあえず「無料バージョン」でやってみました。しかし、予め用意されているテクスチャ以外はマッピング出来ないようで、テクスチャマッピングが肝である今回のお遊びには都合が悪く断念。
「SketchUp」がダメなら「Fusion 360」あるさで、簡単な操作なら何とかなるだろうと「Fusion 360」の登場となりました。
いきなり建築物に挑戦!
最初は簡単で短時間に出来るものからやろうとも考えたのですが、いきなり最終目標としていたものに挑戦。
モデリングは四角を描いて押し出して箱を作り、必要のない部分はまた箱を作ってそこを切り取る。石鹸箱やマッチ箱の組み合わせで何とかなる。
基本的なやり方は上の動画と同じ。テクスチャのマッピングが「Fusion 360」の方が少し面倒かもしれないが、貼り付ける画像に合わせてモデルを作れば、看板裏の支柱以外は2Dの画像データを各面にぴったり貼り付けることが出来た。
裏面も全部仕上げているつもりでしたが、看板裏の画像を貼り忘れていた。
はじめてにしてはそこそこまとまったものができましたが、光の影響でペーパークラフトとしてはテカテカの光沢紙で作ったような質感になってしまいました。改善の余地ありですね。
地元広島のチンチン電車
原爆に合いながらも、今なお現役車両として活躍している「モ650形652」を作ってみました。
基本的には四角を描いて、それを押し出してモデリングは終了なんですが、ここでは天井部をアーチ状のカーブを押し出す形にしています。
ここで問題が。
アーチ状のカーブを押し出した天井中心部に2本の線が入り、3つの形状に分割されてしまいました。これでは1枚の画像を3分割にしてやらねばなりません。手間がかかりますし綺麗に3分割にする技術もありません。
円弧を押し出してやれば分割線は入りませんが、形状が思うようになりません。(そんなにこだわる必要もないのですが。)
結局、デカールで画像を貼り付けました。これなら分割された形状にも1枚の画像で貼り付けられます。デザイン画面で確認するとまだ余計な2本の線が見えますが、レンダリングした画像を見ると2本の線は消えています。
前照灯の裏に半球をくっ付けました。小さ過ぎて全く目立ちません。、只の自己満足です。
車両下部の車輪と車輪の間もボディーをカットしています。地味な作業ですが、車両下の影の付き方がリアルになります。
レンダリング時、シーンの設定で被写界深度のチェック項目があります。どんなものかやってみました。
自分のイメージとしては前に焦点が合って、後ろがぼやける感じだったのですが、反対になりました。カメラの知識があると上手くいくのかもしれません。
むかしの白黒テレビが Fusion 360 で甦る。
力道山時代の白黒テレビ。
直方体を作り、前後に画像を貼り付け左右と上部は色を付けた。ブラウン管とスピーカー部分には元のペーパークラフトを模して四角い額縁を廻している。
チャンネルのダイヤルや音量調節のボリュームらしきものは、律義にもちゃんとモデリングして色を付けた。
背面はこんな感じ。台座がなかったことに後で気付いて適当に付け加えた。
どうせならと、ブラウン管の廻りを彩る金縁をスイープで立体的に作ってみた。型式や製造年月日が記されたシールはデカール処理。
更に全体の質感を高めるために本体の角は面取りで仕上げました。アップにしないと分からないですが。
アップにしないと分からないところではこの部分も同じ。円を使ってのモデリング。これぐらいなら余裕で出来ちゃう。
だんだんとエスカレートしてNATIONALの文字を立体的にしてみた。
一層懸命に作った割にさほどインパクトはない。
ブラウン管画面に画像を貼り込んで完成!
ブラウン管も球面にしようかと思ったけど今回はここまで。
パナソニックの「むかしの家電をペーパークラフトで作ろう」より白黒テレビでした。
コーラの自動販売機
究極の手抜きモデリングでどれだけ楽しめるのか?
白黒テレビには直方体以外に少々の作り込みもありましたが、これは正に直方体一発!
作りが簡単なだけに「シーンの設定」で遊んでみる。
背景にHDRIを読み込んで自販機を置いてみた。
はじめての「ヘタクソ合成写真」みたいな感じになってしまった。自販機を立体的に作った意味がない。
なかなか思ったところに自販機が収まってくれない。適当なところで妥協。
ペプシも並べてみる。無造作に歩道に2台も自販機を置くなんてありえへん世界です。
あれやこれやと設定を変えてみるけど、技術がないのはもちろんセンスがないというか何というか、へんてこな物しかできませんね。
ハサミや糊のいらないペーパークラフト。如何だったでしょうか?
Dry lake bed
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