1石トランジスタラジオをアンプ内蔵スピーカーを使って大音量で鳴らす!

1石トランジスタラジオにプリングルズ『絶対もらえる!!』スピーカーを接続 DIY

ゲルマニウムラジオ基本キット

夜毎、組んだりばらしたり、少しでも電波状況の良い場所を探し部屋の中をうろうろしたりとゲルマニウムラジオや1石トランジスタラジオで遊んでいます。

ラジオの原型ともいえるゲルマニウムラジオですが、単純なものの突き詰めていくと意外に奥が深くて面白い。

ゲルマラジオの試作工房

ゲルマニウムラジオに特化した専門のサイトもあり、見ていると自分でもあれこれ試してみたくなります。

ゲルマニウムラジオを作る際に必要となるアンテナコイルですが、これを作るのに必要となるコイルの芯に使用する家庭用のラップやアルミホイルの芯が現在調達できない(ラップ、アルミホイルも使い切るまでに少々時間がかかる)状況なので、一歩進んで1石トランジスタラジオから作ってみました。

1石トランジスタラジオ

1石トランジスタラジオキット、ブレッドボード等

今回作るラジオのパーツは全て通販で購入したものです。
ワニ口クリップは近場のホームセンターで買い揃えたもの。

1石トランジスタラジオキット

作ると言ってもブレッドボード上に仮組の状態です。
こんなものでラジオとして音が鳴るとは思えない感じですが、見事電波をキャッチしイヤホンから小さい音量ながらラジオ放送が聞こえてきます。

一番強力に受信出来たのがNHK第2(702kHz)。そしてNHK第1(1071kHz)。地元民放のRCC(中国放送 1350kHz)はNHK第1の混信を若干受けながらも受信に成功。

昼間なら上記の3局しか聞こえませんが、日が落ちて夜も深まると、韓国のKBS(603kHz)や朝鮮の平壌放送(657kHz)もかすかに聞こえてきます。

わずか1m程度のビニール線のアンテナですがこれが肝でして、如何に効率よく最大限に電波をキャッチするのかは、こいつに掛かっています。

最初に強く電波を受信した場所は意外にもノートパソコンでした。キーボード上にアンテナ線を持っていくと感度が上がります。

一般にパソコンなどの電子機器はノイズの発生源であり、アンテナ線を近付けるなどはご法度とも思われますが、パソコンに接続されたLANケーブにつながるCATV(ケーブルテレビ)のインターネットの接続回線に影響されるのか、受信感度がグンと上がりそれなりの音量で放送を聞くことが出来ます。

韓国や朝鮮の放送が聞こえたのもこの影響があってのものです。

インターネットの接続回線によって受信効果が上がるのであれば、ケーブルテレビ自体の回線につながるテレビにアンテナを近づけたらどうなるのかと試してみると、今度は効果がありすぎて音声が割れてしまうほどの大音量となりました。

しかし大音量となるのは民放のRCCだけで、NHK第1は完全にRCCの電波に飲み込まれてしまいほとんど聞こえなくなりました。

同様の効果を狙って電話線でも試してみましたがケーブルテレビの回線ほどの爆発的効果はありませんでした。しかし、適当にアンテナ線を放置しているのと比べれば、別次元の効果は発揮します。

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2石簡易アンプキット

2石簡易アンプキット
バラック仕立てのラジオで受信が確認できたら、今度はこれをスピーカーで鳴らしてみたくなります。

2石の簡易アンプキットを使ってスピーカーから音を出します。これもまずはブレッドボード上で組んでみました。

パソコンの音声を音源に外部出力からステレオケーブル経由で接続。満を持してスピーカーを接続してみるが音が出ない。
落ち着いてブレッドボード上の配線を確認すると、ひとつずれている。抵抗の差込口がひとつずれていたのでした。

正規の位置に差し込み換えて再びチェック。
ちゃんとスピーカーから音が出る。

小さなブレッドボード上にラジオとアンプを組み込むことは不可能ではないが、自分の手先の器用さを考えると無理。

アンプはキットに倣ってラグ版にハンダ付けで仕上げました。
2石簡易アンプキット

このアンプキットに含まれる1kΩと10kΩの抵抗はカラーコードで見分けるわけですが、それぞれ茶黒赤金と茶黒橙金で違いは3番目の赤と橙です。
悲しいかな、この赤と橙の見分けがつきません。テスターでもあれば一発で判断できるのですが、私はテスターを持っていないので2つの抵抗を取っ替え引っ替え適当にやりながら、とりあえず音が出たのでこれで良しとしました。

1kΩと10kΩの抵抗

1石トランジスタラジオと2石簡易アンプ

1石トランジスタラジオと2石簡易アンプ
1石トランジスタラジオと2石簡易アンプを接続。

こうすればラジオの音声がスピーカーから出力される。

元のラジオの出力レベルが小さいので、2石簡易アンプで増幅されて出てくる音はいささか頼りない。しかも、イヤホンで聞いていた時にはは気が付かなかったのですが、スピーカーで聞いてみると全体的にサーというノイズが目立つようになった。スピーカー自体の性能からくるものかもしれませんが。

コイルを巻かずにリードインダクタでゲルマニウムラジオ

実験 リードインダクタでゲルマニウムラジオ

ゲルマニウムラジオのアンテナコイルは自分で作るものという固定観念があったのですが、1石トランジスタラジオで使ったリードインダクタを使ってもゲルマニウムラジオは出来そうなのでやってみた。

これでもなんとか電波をキャッチ!
しかし、1石トランジスタラジオに比べると相当音量は下がるし、何故かNHK第2と地元民放のRCCは受信するも、NHK第1は受信できない。

今回ラジオや簡易アンプのキットを購入したシャンテック電子でも、リードインダクタを使ったゲルマニウムラジオキットが販売されている。

シャンテック電子 Yahoo!ショップ - Yahoo!ショッピング
ゲルマニウムラジオキット、トランジスタラジオキット、ループアンテナキットと電子部品の通信販売:シャンテック電子 Yahoo!ショップ - 通販 - Yahoo!ショッピング

1石トランジスタラジオをアンプ内蔵スピーカーを使って大音量で鳴らす!

1石トランジスタラジオにプリングルズ『絶対もらえる!!』スピーカーを接続
2石簡易アンプで1石トランジスタラジオの音を増幅しましたが、いまひとつ寂しい音だったので、アンプ内蔵のスピーカーをつないでみました。

アンプ内蔵のスピーカーは以前プレゼント企画に応募して貰ったプリングルズ『絶対もらえる!!』スピーカーです。

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これは使えます。良い音がします。2石簡易アンプから格段の進歩があります!(当社比200%)
しかし、これはこれで音量の調整が全くできないという泣き所もありますが、、、。

見栄えの良さや高性能を望まないのであれば、十分に実用に耐えられるレベルのラジオが出来上がりました。(個人の感想です。)

スパイダーコイルを巻いて見ようと思う

リードインダクタでゲルマニウムラジオは一応成功はしましたが、作るからにはやはりコイルは自前のコイルを使いたいものです。

冒頭でも述べた通り、コイルの芯となるラップやアルミホイルの芯が現在直ぐに調達できない状況なので、スパイダーコイルにチャレンジしようと考えています。

出来合いのキットを買ってスパイダーコイルの巻き枠を手に入れても良いのですが、ちょっと頑張れば自分でも出来そうなので巻き枠から作ってみようと思います。

スパイダーゲルマラジオ :SPG:科学教材 - 通販 - Yahoo!ショッピング
アンテナコイルを巻き、ダイオードで検波しイヤホンでAM放送を受信する原始的なゲルマラジオキットです。受信しにくい時はビニール線をできるだけ高く、長く張って電波を確保します。(要半田付けキットです)

 

今回、真空管アンプキットを作った時以来、およそ20年ぶりにハンダ付けを体験しました。

エレホビー真空管アンプキット TU-894の真空管交換
長い間、部屋の片隅で眠っていた真空管アンプです。 CDプレーヤーをこのアンプに繋いで音楽を聴いていた時代もありましたが、片方の真空管がダメになりそのまま放置していました。 別にオーディオマニアでもなく普段はラジカセ程度の音響機器で事足りるの...

残念ながらハンダ付けは天才的に下手くそであることが再確認されました。

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