長い間、部屋の片隅で眠っていた真空管アンプです。
CDプレーヤーをこのアンプに繋いで音楽を聴いていた時代もありましたが、片方の真空管がダメになりそのまま放置していました。
別にオーディオマニアでもなく普段はラジカセ程度の音響機器で事足りるのですが、使わないまま放置していてももったいないので今回新たに交換用の真空管を買ってみました。
エレホビー真空管アンプキット TU-894
そもそもこの真空管アンプは90年代に発売されていた真空管アンプの入門キットであります。
本体裏面に「ELEHOBBY STEREO AMPLIFIER TU-894」と表記されています。
現在の株式会社イーケイジャパンに通じる嘉穂無線の商品だったと思います。
価格とかはもう忘れましたが、家電量販店の地下にあった電子部品を取り扱う売り場で購入した記憶があります。
古いアンプキットですが、ヤフオクなどでは今でも出品があったりします。
長年放置していたためか、各所に錆が発生して見栄えは少々汚くなりましたが、動作には支障はなく片側のダメになった真空管さえ取り換えればまだまだ現役で使えます。
真空管は6BM8(ECL82)と言うものらしい
交換用の真空管さえ手に入れば使えるものの、それまで付いていた真空管には品番、型番等の記載は無く、取説等の印刷物ももうないのでまずはこのアンプに使われている真空管の品番、型番を調べる必要があります。
「TU-894」で検索すればすぐに分かりました。
6BM8(ECL82)と言う真空管が使用されているみたいです。
この真空管の価格の相場は分りませんが、今回2本セットで1,928円(送料206円)でアマゾンで手に入れることが出来ました。
小さな段ボール箱の中に丁寧に緩衝材に包まれた真空管が届きました。
Svetlana(スヴェトラーナ)ロシア製真空管 6F3P (6BM8)。
古い真空管を抜き取り、新しいロシア製真空管 6F3P (6BM8)を取り付けた。
真空管アンプならではの音とは?
試しにCDプレーヤーをつないでスピーカーから音を出してみた。
アンプに異常はなくスピーカーからは音は出る。ボリュームつまみを回せば音量の調節も問題ない。
一般に真空管アンプは暖かい温もりのある音だとか、デジタルでは味わえない優しい音がするとかいろいろ言われますが、私にはさっぱりわかりません。
数千円で買える真空管アンプでも、劇的に音が変わると言うアマゾンなどのレビューを読むに付け感受性に乏しい自分の耳が情けなくなります。
私の場合、アンプの電源を入れガラス管の中にオレンジ色の灯がともるとなんとなく心地良い音がしている様な気になるだけだったりする。聴覚でなく、視覚で音を感じるというひょっとして特殊技能かもしれませんが、、、。
しかしながら、せっかく真空管を新調したことだし、このアンプを使って新しいオーディオ環境を作れたらとあれこれ画策中でもあります。
TU-894の後TU-870、TU-870Rとベストセラーを継承する真空管アンプ入門キットも生産中止となった。エレキットのコンパクトサイズの真空管アンプはTU-8100に引き継がれている。
コメント