何の関連性もないように見えるレコードとCDですが、これらにはある共通点があります。
1980年代、エフエム東京で放送されていた「FM STATION マイサウンドグラフィティ」のテーマ曲はフレディ・ハバードのブリング・イット・バック・ホームであることが判明したわけですが、この曲が収録されていたMISTRALというアルバムの参加メンバーである、ギターのRoland Bautistaと、パーカッションのPaulinho Da Costaについて調べてみると意外なところにたどり着くこととなりました。
ローランド・バウティスタ(ギター)
Wikipediaより日本語に翻訳
MISTRALにギターで参加しているローランド・バウティスタですが、今回調べてみてはじめて彼が初期のアース・ウィンド・アンド・ファイアーのメンバーであったことを知りました。
『地球最期の日(LAST DAYS AND TIME)』を今聞くと、後にリリースされるアース・ウィンド・アンド・ファイアーのアルバムとはちょっと雰囲気が違いますね。
これまで何となくずっと、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのギターといえばアル・マッケイの印象が強かったためか、他のギターリストについてはあまり関心がありませんでした。
一度バンドから離れ、アル・マッケイの脱退後の『天空の女神(RAISE!)』と『創世記(POWERLIGHT)』、『ELECTRIC UNIVERSE』の頃に再びメンバーとなっています。
『天空の女神(RAISE!)』での”Let’s Groove”(レッツ・グルーヴ)はローランド・バウティスタがギターを弾いていたんですね。恥ずかしながら、ずっとアル・マッケイだと信じ込んでいました。完全なにわかファンです。
それにしても『地球最期の日(LAST DAYS AND TIME』に比べこうも違うものかと感じるサウンドです。
パウリーニョ・ダ・コスタ(パーカッション)
パーカッションのパウリーニョ・ダ・コスタという人がちょっと凄すぎまして。
ウイキペディアでは申し訳程度に2~3行ほどちょろちょろと記されているだけなのですが、オフィシャルサイトを見てみると、これまでに関わったミュージシャンやグループの名前が出てくる出てくる。
誰でも知っている「超」が付くほどの大物、スーパースターが目白押し。
途中、日本人アーチストの名前もちらほら出てくるので、試しにGoogle Chromeのブラウザ上で日本語に翻訳してみました。
すると、、、以下の通り出てきました。
これ以外にも、へんてこな翻訳を独自に解釈してみると、
井上鑑(井上晶)、佐藤 博(佐藤宏)、当山ひとみ(仁美遠山)、村田和人(和仁村田)、土岐英史(秀文土岐)、鈴木祥子(祥子、鈴木)、山本達彦(達彦山本)、安部恭弘(阿部康弘)。
まだ漏れや抜けがあるかもしれませんがこんなところです。
お宅の古いレコードやCDからもパウリーニョ・ダ・コスタの演奏が見つかるかもしれません。
杏里や中島みゆき、角松敏生とかのレコードはありませんか?
そんな中、面白かったのが英語表記のグループ名を直訳したもの。
まだまだ翻訳機能には改良の余地がありますな。「ザ・色相株式会社」ってなんやねん?
不思議なのは、「Johnny Guitar Watson」が「大砂塵ワトソン」と訳されること。さっぱりわからん。
Yesを「はい」と訳すのはしょうがないとはいえ、何とかならぬものかと考えてしまう。
パウリーニョ・ダ・コスタのソロ名義のリーダーアルバムの冒頭にある「Deja Vu」では、アース・ウインド&ファイアーのフィリップ・ベイリーがリードヴォーカル、ギターではアル・マッケイが参加。
「DREAMFLOW」ではラリー・カールトンもギターで参加している。
同じ時期ではないかもしれませんが、パウリーニョ・ダ・コスタもローランド・バウティスタと同様、マイケル・ジャクソンやアース・ウィンド・アンド・ファイアーにも関わっており偶然か必然かはわかりませんが、興味深い共通点がみられます。
カシオペア
繰り返しになりますが、最初に載せたこの写真は我が家のレコードやCDからパウリーニョ・ダ・コスタに関するもを集めてみたものです。
以下、簡単ですが紹介致します。
まずはカシオペアの「Eyes Of The Mind」。
レコードジャケット裏面にはPaulinho Da Costaとあります。
アルバム一曲目のASAYAKEのカウベルもポリーニョの演奏なんでしょう、きっと。ひょとして、ハービー・メイソンの可能性もありますが。
ポリーニョ自身はアルバムタイトルでもある「Eyes Of The Mind」がえらく気に入っていたとかライナーノーツの中で野呂一生氏が語っています。
Paulinho Da Costaをカタカナ表記にする時、このカシオペアのアルバムの帯ではポリーニョ・ダ・コスタ。
ライナーノーツではポリニョと表記されています。
高中正義
カシオペアに続いては、高中正義の「An Insatiable High」。
この参加メンバーが豪華でして、その中でパーカッションを担当しているのがポリーノさん。
このアルバムではポリーニョ、ポリニョではなく「ポリーノ」と表記されています。
ポリーノさんは、Malibu、An Insatiable High、M 5と、写真には写っていないのですが、Good (Bad?) Old Daysの4曲に参加しています。
また、クイズ・タイムショック→トップ賞→Malibuというパターンもあります。
https://youtu.be/5XlmpJZqbg4?t=19m37s
高中正義ではサードアルバム以外に、もうひとつこんなところでもパウリーニョ・ダ・コスタの名前を見つけることが出来ます。
最近、日に日に小さな文字が見えにくくなっています。
肉眼では解読不能に近いのでアップで撮影!
リー・リトナー
高中正義のサードアルバム「An Insatiable High」にギターで参加しているリー・リトナーですが、そのリー・リトナーのライブ演奏にパウリーニョさんの姿がたっぷりと確認できます。
タイトルに「Lee Ritenour with Paulinho da Costa」とあるので何の疑いもないのですが、音楽的才能に恵まれたサンコンさんにも見えなくもありません。
CHAR
我が家のレコード、CDの最後を飾るのがCharの「U.S.J」。
TOTOのスティーブ・ルカサーがプロデューサーとして、そしてギターリストとして演奏もしています。
このCDにも「PAULINHO DA COSTA:Percussion」のクレジットが確認できます。
半分こじ付け、相当こじ付けでもあるのですが、このアルバムでキーボードを担当しているのがデイヴィッド・フォスターで、デイヴィッド・フォスターと言えば、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「After the Love Has Gone」。
また、アース・ウィンド・アンド・ファイアーと言えば、メンバーとしてギターを弾いていたのがローランド・バウティスタ。
そして、Charの「U.S.J」でギターを弾きプロデュースも担当したスティーブ・ルカサーとパーカッションを担当したパウリーニョ・ダ・コスタは、クインシー・ジョーンズのあのアルバムにも参加していました。
Quincy Jones / THE DUDE
あのアルバムとはこれのことなんですがね。
「AI NO CORRIDA」では、Percussion and Mouth Percussion Paulinho Da Costa とあるのですが、「Mouth Percussion」わかります?
「Mouth Percussion」とは日本で言うボイスパーカッションの事のようです。
「AI NO CORRIDA」では曲の半ば、3:05を過ぎたあたりから「Mouth Percussion」がはじまります。
「FM STATION マイサウンドグラフィティ」のオープニングテーマ曲、フレディ・ハバードの「ブリング・イット・バック・ホーム」からたどり着いたのは、エンディングテーマ曲だったクインシー・ジョーンズの「Velas(ヴェラス)」でした。
Freddie Hubbard / MISTRAL で裏技YouTube!
今使っているノートパソコンにはCDドライブが備わっていないので、必要とあらば以前に使っていたパソコンのCDドライブからCDの音源を取り込んで、その音源をUSBメモリ経由でノートパソコンのiTunesに取り込むという面倒なことをやっております。
外付けのCDドライブを買ってもいいのですが、普段それほど使用頻度があるものでもなく、無ければ無くて何とかなるので買わず仕舞いになっています。
良いのか悪いのか、最近はCDを買うことなくお気に入りの音楽を気軽にYouTubeで楽しめますしね。
最後に知っている人は知っている、知らない人にはお役立ちのYouTubeの裏技をご紹介!
コメント
こんにちは。
リー・リトナーのCaptain’s Journeyの中に入っているSugarloaf Expressで、
確かPaulinho Da Costaが珍しくドラムを叩いています。
他にもちょっとマイナーなところで、SHOGUNのギタリストの芳野藤丸のリーダー2作目のROMANTIC GUYSもパーカッションがPaulinho Da Costaです。
何で読んだか記憶が定かではないのですが 、当時日本で録音するよりアメリカ西海岸で録音した方がスタジオミュージシャンのギャラや諸経費が安く、かつ海外録音という箔がついたという話を以前に目にしました。
大変失礼しました。
リー・リトナーの方は、アレックス・アクーニャでした。申し訳ありませんm(__)m。